腰痛には、立ち上がった瞬間に襲ってくる鋭い痛みや、腰を反らせたり前かがみになったりしたときの痛みなど、さまざまな種類が存在します。長期間続く場合は日常生活に支障をきたすこともあり、重大な問題になることもあります。
腰痛の原因となる要素は複数あり、場合によっては姿勢の悪さが腰痛を引き起こすこともあります。痛みを取り除くには、それぞれの症状・原因に合わせた適切な治療を行なうことが重要です。本記事では、腰痛の種類や原因、痛みの種類別の治し方、そして予防法まで詳しく解説します。
腰痛の原因は、大きく「筋力の低下」「内臓・血管の病気」「精神的ストレス」の3つに分けられます。それぞれの症状や腰痛になりやすい人の特徴を紹介しますので、まずは自分の腰痛の原因を明らかにしましょう。
腰痛の原因として考えられるものとして、筋力の低下が挙げられます。「加齢などによって腰を支える筋肉が弱ってしまった」「悪い姿勢や無理な動きを長年続けていた」などの理由によって、腰が体を支えられなくなっているものです。
このタイプの腰痛には「安静にしていれば問題なく、姿勢を変えても痛みはないが、動くと痛む」という特徴があります。これに当てはまる場合は、重いものを持ち上げたときに起こりやすいぎっくり腰や、腰の骨のクッションとなる軟骨が変性し神経を圧迫する、椎間板ヘルニアなどが考えられます。
上記のように骨や筋肉ではなく、内臓や血管の問題が原因で腰痛を感じることもあります。例えば、かぜ、胃の壁が傷つく消化性かいよう、腎臓や尿管の尿路結石なども、腰の痛みを引き起こす一因です。さらに、血管の閉塞や腹部大動脈瘤によって激しい痛みが起こることもあります。突発的な強い痛みや冷や汗をともなう腰痛は、早急に医療機関の受診が必要です。
また、女性の場合は、子宮筋腫や子宮がんが腰の痛みの原因になることもあります。
上記のような内臓・血管の病気による腰痛の特徴は、動かなくても痛みがあるということです。痛みが長引くようであれば、我慢せずに医療機関を受診しましょう。
精神的なストレスも、腰痛の原因の一つです。自らが抱えるストレスの影響で筋肉の緊張や血行不良が起こり、結果として腰に痛みが出ることがあります。さらに、ストレスが脳機能にも影響を与えることで、痛みが長引いたり、わずかな痛みでも強く感じたりするなどの症状が出る可能性があります。
精神的ストレスによる腰痛で注意したいのは、腰痛そのものがまたストレスの原因となり、さらに腰痛が長引いてしまうという悪循環です。さまざまな対処法を試してみても症状が改善しない場合は、心療内科・精神科の受診が必要になることもあります。
痛みがある場所や、どのような行動をとったときに痛みが出やすいかなど、ひとえに「腰痛」といってもさまざまな種類・症状があります。そのため、痛みを緩和するには、症状に応じた適切な対処をすることが大切です。ここでは、腰痛の症状別にどのような治し方があるかを紹介します。
前かがみになったときに出る腰痛は、背骨の椎骨と椎骨の間にある「椎間板」が圧迫されて出る痛みです。背筋が弱い人や猫背気味なデスクワーク中心の人に特に出やすく、揉んでも改善しないのが特徴です。
このタイプの腰痛には、背筋を鍛える運動のほか、ハムストリングや腸腰筋のストレッチなどで筋肉をほぐすことをおすすめします。
腰を反ったとき、背骨の後ろ側にある椎間関節がぶつかることで腰痛が生じることがあります。このタイプの腰痛が出やすいのは、背筋ではなく腹筋が弱い人が挙げられます。女性にも多く見られます。
こちらも、揉んでも痛みの緩和は期待できません。腹筋を鍛えたり、ストレッチをしたりすることで改善が見込めます。
腰の下が痛む場合、お尻近くの仙骨の付け根の歪み・炎症が原因の場合があります。このタイプは圧倒的に産後の女性に多く、妊娠時の体の変化が出産後に正常に戻らないことで起きることが多い腰痛とされています。
改善方法は、ほかの痛みと同じくストレッチが効果的です。また、骨盤の歪みを整える体操なども有効でしょう。
体を動かさなくても腰に痛みがあり、なかなか治らない場合は、脊椎腫瘍や脊髄腫瘍、脊椎カリエス、消化器系や婦人科系の病気など、脊椎や内臓系の病気が隠れているとも考えられます。
腹痛や血尿・不正出血のような部位的な症状や、倦怠感や微熱のような全身症状など、腰痛以外にも不調がある場合は、早めに医療機関を受診してください。
【イメージ図】
腰痛に悩まないためには、痛みが出てから対処するだけではなく、痛みが出ないよう普段から気を付ける必要があります。ここでは、日常生活のなかで簡単にできる腰痛対策を紹介します。ぜひ積極的に取り入れてみてください。
これまでに紹介してきたとおり、腰痛のなかには長年の姿勢の歪みや慢性的な猫背など、悪い姿勢が原因で引き起こされるものがあります。そのため、良い姿勢を意識して生活することは、腰痛の予防につながるといえます。
例えば、座るときには、以下の点に注意してください。
猫背や腰を反った姿勢、背もたれに寄りかかるような姿勢は筋肉を緊張させてしまいます。疲労も溜まりやすくなるため避けましょう。
「家事で中腰の姿勢を続ける」「膝を伸ばしたまま重いものを持ち上げる」「長時間腹這いになって本を読んだりスマートフォンを見たりする」「座席に浅く腰かけて車を運転する」など、日常の何気ない動作でも腰に負担をかけてしまっていることがあります。
中腰の姿勢は続けない、重いものは腰を落として持ち上げるなどの対策で、腰への負担を軽減しましょう。
先述のとおり、腰の筋肉の衰えは腰痛を引き起こす大きな原因です。そのため、定期的に体を動かすことも腰痛予防につながります。ここでは、腰を支える筋肉を強化し、柔軟性の向上や姿勢の矯正も期待できるストレッチを3つ紹介します。
どれも無理をせず、一日にそれぞれ5回程度を数セットに分けて行なうようにしましょう。お風呂上がりや就寝前・仕事の合間など、ちょっとした時間に意識的に取り入れてみてください。
ここまで腰痛のさまざまな対処法・予防法を紹介しましたが、痛みをすぐに抑えたいときには、外用鎮痛消炎剤を使うのもよいでしょう。特におすすめなのが、久光製薬のフェイタスⓇZαジクサスⓇです。
有効成分である「ジクロフェナクナトリウム」を、シリーズのなかでも最大濃度で配合しています。この成分が皮膚から患部に深く浸透し、炎症を抑えて、激しくつらい痛みを緩和してくれます。1枚の持続時間は24時間と長く、こまめな貼り替えは必要ありません。微香性のため、仕事中や外出時に匂いが気にならないのもメリットです。
また、伸縮性があるため、首などの関節部分にも貼りやすく、剥がれにくいのも特長です。
さらに、フェイタスⓇシリーズは貼るタイプのほか、ゲルタイプ・ローションタイプ・クリームタイプなど豊富な種類をそろえています。万が一の際に備えて、家に置いておくと安心できるでしょう。
多くの人にとって共通の悩みである腰痛ですが、その原因は筋肉の衰えや内臓・血管系の不調などさまざまです。そのため、腰痛の症状からその原因を知り、適切な対処を行なうことが大切です。また、普段からストレッチなどをこまめに実践することで、痛みの予防も期待できます。
腰の痛みが強いときには、医療機関にかかるほか、有効成分がしっかりと入った湿布薬で痛みの発生源に直接はたらきかけることも効果的です。つらい痛みを起こさない・持続させないよう、今回紹介したさまざまな方法を試してみてください。
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