最近よく耳にするようになった「免疫力」という言葉。でも免疫力とは、そもそもいったい何なのでしょう?自分で免疫力を高めたりすることはできるのでしょうか?
今回は2人の先生に、免疫力についての解説と、免疫力を高めるためのヒントを教えていただきます。
免疫力の向上には、適度な運動も有効です。「息が上がるほどの激しい運動は、免疫力を低下させます。呼吸を止めずに行える程度の軽い運動を行うのが、免疫力アップのほか、肥満の予防や解消にも役立ち、さまざまな病気を防ぐことに役立ちます」とは、細野クリニック院長の細野周作先生。
今回紹介している「肩甲骨ほぐし」や「逆腹式呼吸」「足腰の力をつける体操」は、いずれも普段は使われることのない体の奥の方にある筋肉(インナーマッスル)を使うことで、血液の循環を良くして自律神経の働きを整え、免疫細胞を活発にします。「ポイントは、正しい位置で体を動かすことです。肩甲骨を動かすときには肩の力を抜く、足腰の力をつける体操では内ももに力を入れるよう意識してください。そうして体を動かすと、自然と体がぽかぽかとして血の巡りが良くなります」。
うれしいことに、今回紹介している体操を一通り行うと、有酸素運動を30分間続けたのと同程度の負荷がかかります。続けることが肝心なので、無理せず、自分のペースで行ってください。
教えてくれたのは
細野クリニック院長
細野周作先生
ほその・しゅうさく 東京医科歯科大学医学部卒業。東京都済生会中央病院、東京大学医学部附属病院を経て開院。未病に重点をおき、骨格アライメント(骨格を整える)治療、栄養療法など、体が治る力を発揮するための治療を総合的に行っている。
出典:毎日が発見2020年9月号より
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